人も自然のヒトかけら。 森、水、土の中で その感覚を思い出す時間。

Journal 体験

山に泊まるということ

山に泊まるということは、
ただ一晩、山の中で寝ることではありません。

日帰りの登山では通り過ぎてしまう時間が、
ゆっくりと身体の奥に降りてきます。

森を歩いていると、
普段の時間の流れが、
少し速かったのかもしれないと気づきます。

屋久島には、千年を超えて生きる森があります。
長い時間と関係性の中で、
紡がれ、結ばれてきた森です。

そこにある物語に耳を傾けるには、
森に泊まってみるのがいい。

『人も自然のひとかけら』

ほんのひとかけらかもしれませんが、
自分もまた自然の一部であると感じられる時間があります。

夜の静けさと暗さ、そして月の明るさ。
朝の澄んだ空気と、やわらかな光。

その中で、
自分の呼吸が、森のリズムと重なっていきます。

山に泊まる時間は、
「挑戦」というよりも、
自分のリズムを取り戻す時間に近いものです。

自然に合わせるというより、
自分の速度が、自然の速度に戻っていく。

山泊まりという時間は、
何かを得るための体験ではありません。

削ぎ落とされて、
本来の自分に戻っていく時間です。

SOILの山泊まりは、
ただ山に泊まるのではなく、
山とともに過ごす一夜です。

それは、
自然体験では終わらない、
“心の土壌を耕す旅”の入り口です。

特集カテゴリー 山泊まり

松田浩和

移住10年

自然体験ガイドとして山・海・里をフィールドに活動。
スキンダイビングや登山、沢登りなどの体験を通して、「自然と共にある」だけでなく「自分も自然の一部である」という感覚を届けることを大切にしている。

近年は登山道整備や近自然工法にも携わり、利用と保全のあいだをつなぐ再生型の島づくりを模索中。

SOIL Yakushima代表。