僕が屋久島に着生した理由

2026.02.28

なぜ屋久島に来たのか

「気づいたら、この森に着生していた」

ガイドをしていると、
よくそう答えています。

少しわかりにくいけれど、
自分の中ではそれが一番しっくりきています。


はじまりは、森の中でした

はじめて屋久島に来たのは大学生のとき。

当時は、山の高さや達成にしか興味がなく、
正直、屋久島の森を軽く見ていました。

けれど、雨の中で歩いた森は、
不思議と心地よくて、
そこで見た木々の姿に強く惹かれました。

そのとき、ふと浮かんだ問いがあります。

「自分は、どうやって生きるのか」


一度離れて、また戻ってきた場所

その後、山にのめり込み、
ヒマラヤにも挑戦しました。

けれど、その中で気づいたのは、
自分が求めているのは
ただ高くて厳しい世界ではないということでした。

水が流れていて、
生命がつながっている場所。
有機的な場所。

そういう場所に身を置きたいと思ったとき、
思い浮かんだのが屋久島の森でした。


着生するように、生きる

屋久島の森には、
木の上に根を張って生きる植物がたくさんあります。

彼らは、どこかに依存するのではなく、
場所を借りながら、自分の根を伸ばして生きている。

その姿が、
自分の生き方と重なりました。

どこかに所属するというより、
その場所に関わりながら、
自分の足で立っていく。

気づけば、自分もこの島に着生していました。


今やっていること

今は、ガイドとして
山や海をご案内しています。

森を歩き、
水に入り、
日々の暮らしの中で自然と関わる。

その中で感じたことや、
屋久島の時間を伝えていくことが、
自分の仕事になりました。


伝えるということ

自然の中で起きていることを、
その人の感覚に合う形で少しだけ翻訳する。

それがガイドの役割だと思っています。

人も自然のヒトかけら。

その感覚に少しでも近づくような時間を、
この場所で届けています。

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